November 2011 Archives

Volume#28 Correlation Designing

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相関性のデザイン
エージェン・オースターマン


20年ほど前、建築雑誌は「完成したばかり」のプロジェクトを下見してもらったり、内覧したり、写真を見てもらったりする機会への招待にまみれていた。10年くらい前になると、コンペに勝った提案についてのプレスリリースが情報欄にどんどん加えられるようになった。ちょっと前には特別なお知らせが出回るようになった。コンペへの提案それ自体さえパブリシティのチャンスとなったのだ。「今朝8:30に事務所をスタートさせました。新しい朝が私たちの目の前に広がり、期待に胸溢れています」みたいなことをプレスリリースが伝えるようになるまでは時間の問題と思われるかもしれない。パブリシティ、イコール、経済。おそらくそれはいまだにそうだ。でも名刺代わりのプロジェクトが、つまりはっきりと「誰々の」と認識しうる仕事が必然的に新たな業務を直接引っ張ってきたりするわけじゃない。もうそういう風にはなっていないことを私たちは知っている。大抵の西欧諸国でそうじゃないし、多くの事務所だって然り。90年代後期、縮小というものが興味深い都市現象、すなわち建築家というプロフェッションにとっての新たな挑戦として発見された。今日このテーマは最も予期しないかたちでそのプロフェッションに降りかかっている。クライアントがいない。ほんとにいないのだ。


これはどこにでも当てはまる現象じゃない。アジアではどでかいデザインタスクやら建設仕事やらを向こう数十年抱えている。ラテンアメリカだって、その先に横たわっているものがアジアが直面しているものとは比較にならないにせよ、まだ終わっちゃいない。それからアフリカ。そう、アフリカ。ちょっと付け加えておくと、デザインに対する需要と機会は十分ある。これが西洋になると、主に既存のストックをどう生かすかが問題となっている、んじゃないか? 社会における変化は新たな働き方や来るべきデザインにとっての新たな領域を示唆してくれる。

「RE03 CITY LAB」参加しました

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CITYLAB01.jpg
浜松駅から近い立体駐車場併設のビルにあるmachinoba内にて。とてもいいサイズの空間です


2011年11月18日、浜松machinobaで開催されたuntenorさん主催「RE03 Citylab」に参加させてもらいました。


まず、浜松中心市街地に「クリエイティヴセンター」をつくるというプロジェクトが現在進行中です、というお話からスタート。このとき、いわゆる「ハコモノ」という解以外にどんな提案がだせるんだろうか? これを「人/場所/出来事」に焦点化しながらリサーチして具体的な提案につなげていこう、というのが「CITY LAB」プロジェクトのおおまかなアウトライン。


untenorさんからの概説の後には具体的なリサーチの発表。「研究生」と呼ばれる参加者のみなさんからリサーチの途中経過についてのプレゼンがありました。自分を中心とした人物/場所/出来事の相関図制作がひとつ、もうひとつが全国の先行事例研究。この二本立て。前者は浜松という地域における人的物的文化的リソースを土地の人の目線から固有名に焦点を絞りつつ可視化すること、後者はクリエイティヴセンターをつくるというねらいが「建物を建てる」に帰着しないために具体的事例の洗い出しとその出来事の構造を考えることで「センター」という考え方自体を相対化するというねらいがありそうです。発表を聞いたところ、それぞれはそれぞれの作業自体が目的化しがちだなと感じたので、リサーチそのものの目的を例えば「浜松という地域の固有性の洗い出し」等としたり、固有名にタグをつけたりすることでもう少し集積したときの情報が有用になり、具体的な提案にも接続しやすのではと思いました。


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openlab.14
日時:2011年11月27日(日)15:00-終了しました
場所:radlab.604-8005 京都市中京区恵比須町531-13 3F
ゲスト:日埜直彦さん、篠原雅武さん
※入場料や予約は特にいりません。飲み物食べ物ご持参OKです!
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建築雑誌「未来のスラム」.jpeg
『建築雑誌』2011年1月号「未来のスラム」特集 表紙


2011年11月27日の日曜日、15時よりradlabのドアを開けておきます。今回お越しいただくのは、『建築雑誌』「未来のスラム」特集の編集に携わられ、最近では近代都市計画を見直し「これから起こる」都市計画を考えるための世界を巡る展覧会「Struggling Cities」企画監修もつとめる建築家の日埜直彦さんと、世界中で起こるスラムによる都市化を巡る黙示録的著作マイク・デイヴィス『スラムの惑星』の翻訳、また最近では加藤政洋さんによる書評(10+1 website「空間論的思考の現在──篠原雅武『空間のために』から」)も記憶に新しい『空間のために』の著者篠原雅武さんのお二人です。ご都合がつく方は是非ご一緒しましょう。


なお、今回はお二人にお話していただく、というよりも、お二人を囲んでみなさんでお話していきましょう、という会です。話のきっかけとして日埜さんによる「都市とスラム」をめぐるレクチャーを予定しています。世界的な都市化の波の中でスラムは現在どのようなものとしてとらえられ、その改善策にはどのようなアプローチが取られその実行力はいかほどか、そもそも「スラム」とはどのようなものであるかといった点をさらいつつ、その上で日本の現状に目を移しながら、私たちが持ち、慣れ親しんできた都市観について問題提起を投げかけていただきます。「未来のスラム」以降のお話です。


「スラムは身近なところにすでに生まれている」という篠原さんのメッセージを引くまでもなく、今最も考えるべきトピックのひとつだと思います。みなさんでざっくばらんにお話していきましょう。ぜひご関心のある方、お知り合いご友人をお誘い合わせの上お越し下さい。



2011年11月18日に「untenor(辻琢磨+吉岡優一)」さん主催「RE03 CITY LAB」に参加させていただきます。浜松「machinoba」で「LPACK」のお二人と「出来事/PROGRAM」をテーマにお話します。


2011/11/18(Fri) 19:00- @machinoba
RAD(川勝真一+榊原充大)×Lpack(小田桐奨+中島哲矢) 
対談テーマ「出来事/program」


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CITYLABで研究生が奨めるクリエイティブセンターの提案に対する研究助手による公開エスキスを行います。また公開エスキスだけではなく6組の研究助手による特別対談も予定しております。
まちづくり、建築、デザインが都市に有効に機能する際は、人/出来事/場所が相互に関係していることを前提にして、全国から招聘した研究助手と議論を共有するためのプログラムです。

Volume#3 Transnational Space

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国境を越える空間
Regina Bittner, Wilfried Hackenbroich, Kai Vockler


※以下は「volume」誌の第3号に掲載された「Transnational Spaces」という記事の一部です。全訳です。


第6期「Bauhaus Kolleg」は、アーバン・メトロポリスにおける国境を越える空間の発展に着目している。このプログラムが焦点化しているのは、グローバリゼーションという現象がローカルな形の適応を引き起こしているという特定の空間的布置である。


これらの地域やそこでの進展は今日の都市や建築の計画にとって重要な場となっている。経済や金融、国際的な移動、グローバルメディア、そしてコミュニケーションネットワークの越境は、すべて文化的、経済的、そして社会的な活動がもはやローカリティに制限されていないような都市のコアにおける国境を越える空間の発生につながっている。ここでは、人々、商品、情報、そしてシンボルが移動していくことの強化や成長が最も分かりやすい。ローカリティが「フローの空間」へととけ込んでいくプロセスとしてのグローバリゼーションという考え方に対して、このプログラムは国境を越える諸々のネットワーク相互の関連、特定の空間に集まってくるローカルな実践、地域を越えた実践、そして国境を越えた実践の交わりを探究していく。こうした場の中で、日常的実践は固定化された国境線から切り離され、国境を越える社会的空間へと発展する。近隣やコミュニティという伝統的な考え方では、こうした現象はうまく説明できない。多様な地理学的地域のなかにある社会的生の現実は、こうしたネットワーク内で生まれ、新たな形のハイブリッドを生み出すのだ。国境を越える空間は、ローカリティとグローバリゼーションとの間の変化した空間的相互関係を研究するための情報に溢れた場なのだ。新たな、そしてはっきりとは明らかにしづらい関係性が生まれてくるごとに —空間と社会との間に、また物理的環境と社会的行為との間に— これは建築や都市計画のための新たな課題を提示する。これらは特定の場所やその直接的な文脈にはほとんど関係がなく、むしろその地域を越える連関のなかで場が持つ機能に関係しているのだ。


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All photos © Shinkenchiku-sha


2011年10月1日から10月27日にかけて、東京は吉岡ライブラリにおいて行われた展覧会「C-LAB / Jeffrey Inaba展「What Do Architecture Think Tanks Do?」の会場風景をお届けします。

本展覧会は「建築シンクタンクとは何か?」をテーマとし、古今東西の建築雑誌約5000冊がアーカイブされた吉岡ライブラリの展示表面をC-LAB/Jeffrey Inaba氏の活動軌跡がハックするという会場構成となりました。積層された知識の層と、新たな知識の生成に焦点を当てる建築シンクタンクC-LABの試みとが並置されています。

なお、本展覧会の関連企画として、10月1日にジェフリー・イナバ氏とアトリエ・ワンのお二人をお招きして「THINK-TALK Event: Jeffrey Inaba x Atelier Bow Wow」が行われました。上記リンク先では当日の映像もご覧いただけます。なお、会場にて配布しましたニュースレターの部分翻訳についてはこちらをどうぞ

Tokyo News Letter captured.png
以下は、C-LAB / Jeffrey Inaba展「What Do Architecture Think Tanks Do?」において配布したニュースレター(上写真)の日本語訳です。以下の部分を訳出しています。
・イントロダクション
・「Bond」

・「Leak」
・「Herness」
・「Architect」

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